1週間のルーティーンと優先順位、長期休み・試験直前の勉強方法

1週間のルーティーンと優先順位、長期休み・試験直前の勉強方法

学科勉強していた時の筆者の1週間のルーティーン

前々回の記事「一級建築士学科試験 勉強法」では、各教科の勉強法をご紹介しました。
前回の記事「資格学校へ行くと決めたら読む記事」では
一日のルーティーンも紹介しましたが、少し大きな視点で見ていきたいと思います。

平日(月~金)は以下のような感じです。
【平日】
7時30 起床
9時 出社
12時~13時  暗記した図の書き出し
18時 退社
18時30分 晩御飯
19時30分 勉強開始
22時30分 勉強終了(3H)
22時30分~ フリータイム
24時~25時 就寝

【土曜日】
8時 起床
9時 勉強開始
12時 勉強終了(3H)
12時 フリータイム
18時 晩御飯
19時 勉強開始
22時 勉強終了(3H)
22時~ フリータイム
24時~25時 就寝

【日曜日(資格学校へ行く日)】
7時30分 起床
9時 授業開始
19時 授業終了
20時 晩御飯
21時~ フリータイム
24時~25時 就寝

いかがでしょうか。
案外、自由時間(フリータイム)が多いと思いませんか?
しかも、土曜日は実は6時間ほどしか勉強していません。
それでも1週間で授業を除けば21時間勉強しています。

フリータイムも基本的には自分のプライベートに当てていましたが、
特にない日は勉強していました。

また、一つポイントとしてあげたいのが、平日の昼に行っている「暗記した図や表の書き出し」です。
覚えたことを書きだすだけなので、時間は全くかかりません。
基本的に10~30分ぐらいで、覚えたものをどれだけ書き出せるかをやっていました。
もちろん、法規以外は図や表の暗記がほとんどなので、全部書き出すととても時間がかかるので、
時間を限ったり、強化を限ったりして、とにかくアウトプットを常に行っていました。
そうすることで記憶の定着ができ、覚える量も格段に増え、点数も伸びていきました。

優先順位

資格学校へ通った際は、優先順位の最優先を「勉強」にしてください。
その次に、仕事であったり、彼女と遊ぶであったり、友達と遊ぶにしてください。(子育ては難しいかも)
特に、仕事のせいで勉強時間が無くなってしまうことがかなり多いかと思います。
基本的には、資格学校へ通っていることを上司や先輩に公言しておいて、
優遇してもらうのが一番です。

それでも、仕事でどうしても残業しなければならないときは、一旦仕事を中断しましょう。
勉強を3時間してから再度仕事に戻るなどの工夫をすれば、なんとか頑張れるはずです。

仕事が間に合わなかった時は、怒られるだけで、死にません。
一級に落ちたら、また翌年1000時間勉強しなければなりません。
この両者を比較してどちらが良いか考えてみてください。

ちなみに、筆者はできる限り仕事に追われたくなかったので、
仕事の効率化ができるような仕事の仕方を考えて行動していました。
また、ギリギリ怒られるけど、被害は最小限になる仕事の仕方で、
できる限り残業を少なくしていました。手間のかかる仕事を極力減らしていきました。
そういった工夫も必要かと思います。

友達に飲み会に誘われたり、彼女と遊ぶのも大いに結構ですが、誘いを断ることも大事です。
筆者は友達にも学校に行っていると伝えていたので、誘いづらい雰囲気を醸し出していました。
遊びに行く機会は勉強中はほとんど皆無でしたが、代わりに電話でしゃべったりしていました。
息抜きも我慢して勉強に明け暮れると自分がつかれるので、
筆者の場合は、”電話”(スカイプ等)という手段で若干ごまかしていました。
息抜きも大事だけど、勉強も大事という中間をとった答えが電話だったので、
筆者的には良い判断だったと今では思っています。

1週間で21時間は何を勉強するのか

先ほど、1週間のルーティーンの話をしましたが、具体的に何を勉強しているのかを話します。
実際には、先週の講義の内容の復習と、次週の講義の内容の予習がメインになります。
そして、学校から渡される課題の数々をこなすと、普通に20時間ぐらいの時間になります。
正直、過去問はあまり解いた記憶がありません。
あとは、前回の講義で出てきた内容の暗記(図や表にして覚える)をひたすら繰り返していました。
特に頻繁に出てきそうなものからしっかりと覚えるようにしていました。
さらに、これが2週間続けば、次は2週間前の講義内容の復習も出てきます。
さらに、さらに、これが1カ月続けば、次は1カ月前の講義内容の復習も出てきます。
このように、新しい知識の獲得だけでなく、新しい知識をどれだけ記憶にとどめれるかが
勉強する上で重要なポイントだと筆者は思います。


これで、週20時間の勉強の内容を少しは理解いただけたかと思います。
新しい知識は講義で勉強し、知識の定着は家で勉強します。

勉強を始める時期(資格学校に通う時期)

一級建築士の試験は毎年7月末に行われます。
そのためにいつから勉強しなければならないかをお話しします。
合格を目指すのではれば、受験前年の11月頃からスタートするのがお勧めです。
資格学校によって開講の時期はバラバラかもしれませんが、
つまりは9カ月間の勉強が筆者はお勧めです。
筆者が通っていた総合資格は11月開講だったので、それが一番良かったです。
勉強がすべて終わって、もう勉強することがなくなったのが7月中旬でした。
なので、年始から勉強を始めていた場合、2カ月遅れで始まることになっていたので、
そういう意味で9カ月間の勉強は非常に一番良い期間であったと思います。

年内でウォーミングアップをして、年明けから本格的に勉強のイメージだと思います。

長期休みの勉強法

長期休みはがっつり勉強しようと筆者は考えていましたが、
実は案外そうでもありませんでした。
つまりは、一日10時間も勉強する気力がありませんでした
やる気のある学校の生徒は長期休み(年末年始、GW、試験直前仕事休み等)はすごく勉強していましたが、
筆者はそれに該当していません。つまり、集中が続かなかったのです。
なので、長期休みは、土曜日と同じサイクルを使って、一日大体3時間×2回を心がけました。

総合資格の場合は、特別講義なるものがあったので、
GW期間中に+αのお金を払って講義に出席することもありましたが、
基本的にその日は一日講義のため、講義以外は勉強していません。

ちなみに、試験前の1週間は仕事を休む人が多いようですが、筆者は休んでいませんでした。
なぜなら、勉強が試験1週間前にすべて終わってしまって、やることがなかったからです。
挙句の果てには、勉強することがなかったので、試験前にゲームをするぐらい余裕がありました。

試験直前の勉強法

試験直前はどのように勉強すればいいかかなり悩むところではあります。
筆者の場合は、試験直前の1カ月は過去問しかしませんでした。
総合資格では、たしか6月には新しい講義はなくなり、復習の期間になります。
そのため、学校側から口酸っぱく言われていたことが過去5年間の過去問をひたすらやることでした。
なので、試験直前の一カ月は過去問しかやっていません。しかも、5年分までです。
トータルで言えば、8年分ぐらいは過去問をやりましたが、
過去5年前までの分だけで意外と網羅できました。

ちなみに、過去5年間の過去問を解いた回数は10回以上です。
なんなら、不正解がなくなるまでやり続けることをしていました。
普通は大体1回目で100点取れて、問題の解答を確認して、
もう一度同じ年の問題をやれば125点取れると思うかもしれませんが、
案外次は120点になり、満点は絶対にとれていません。
同じ問題を間違えていたり、合っていた問題が間違っていたりもしました。
人の記憶は曖昧なので、そういうった2回目で満点は余裕と思っていても、ミスはします。

なので、同じミスを繰り返さないように、ひたすら過去5年分の過去問を1年毎に解いていき
満点が取れるまで続けました。
8回繰り返しても、過去問5年分の問題で3点ミスがあったりしました。
そういうことがないようにひたすらに過去問をやるのが
試験当日でかなり役に立ちました。

学校側からも試験予想問題で模試試験がありますが、
基本的にそれも満点取れるまで繰り返し勉強します。

なので、やはり試験直前はかなりアウトプットに力を入れて、
いつも以上に勉強していました。

これだけ勉強しても、令和2年の試験で獲得できた点数が98点でした。
筆者が思っている以上に低かったのと、足切りがないか(特に計画と環境)が不安でしたが、
何とかいけました。

まとめ

今回は、ルーティーンの話や、いつ何を勉強するのかをお話ししました。
言葉だけでこの記事を読むのは少し面倒かもしれませんが、
筆者が合格するために行ってきたことが皆様の為に少しでもお役に立てれば幸いです。