Vrayで立面CGのレンダリング方法

Vrayで立面CGのレンダリング方法

2022-04-12

Vrayでレンダリングして立面図を作る

建築CGパースに携わっていると、もしかしたら、
立面図をCGパースで作ってほしい(CG立面)と依頼があるかもしれません。
その場合、パースがかってしまうと、立面図にならないので、
かならず”面”としてレンダリングしなくてはなりません。
Vrayには、そういった”CG立面”を作れる機能も備わっているので、
今回はその”CG立面”の作り方(レンダリング方法)をご紹介します。

すごく簡単な内容になるので、記事としては非常に短いですが、
”CG立面もできる”ということを覚えておきましょう。

CG立面の作り方

まずは、カメラをオブジェクトに正対させます。
カメラとターゲットのZ軸の位置が異なっていたり、
向きが正対していなかったら、ちゃんと立面図がレンダリングできません。
(図-1)

図1

カメラが正対できたら、
「レンダリング設定」→「Vrayタブ」→「cameraロールアウト」
この中の「type」を「default」→「Orthographic」に変更します。

これでレンダリングする準備ができました。
あとは、レンダリングをすれば立面CGの完成です。(図-2)

図-2

立面CGをレンダリングする際は、ビューポートとレンダリング結果の範囲が異なります。
カメラを引いても、レンダリング結果が引かないことがあります。
基本的に、引きや寄りの設定はカメラのFOV(Field of view)で設定するので、
引きたい場合は、FOVを大きく、寄りたい場合はFOVを小さくしてください。
※通常のレンダリングに戻す際は、Orthographicからdefaultに変更するのを忘れずに!

まとめ

とても簡単な設定です。
①カメラをオブジェクトに対して正対させる(Z軸方向も)
②レンダリング設定のcameraをdefaultからorthographicに変更する
これだけです。
ただし、カメラがオブジェクトに近づくにつれて、オブジェクトが大きくなっていくので、
ほどよいところでカメラの位置を決めましょう。
図-2は少しオブジェクトから離れすぎているので、
画角に対してオブジェクトが少し小さめになっています。

今回は、立面CGのレンダリング方法をご紹介しました。
とても簡単なので、使う機会があれば使ってみましょう。